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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科67巻11号

2013年11月発行

連載 Estrogen Series

エストロゲンと心疾患

著者: 矢沢珪二郎1

所属機関: 1ハワイ大学

ページ範囲:P.1176 - P.1177

文献概要

 ホルモン療法(エストロゲン+黄体ホルモン,HT)は心疾患に保護的に作用するのであろうか? 今回は米国産婦人科学会(ACOG)のCommittee Opinion No.565から,この問題に関するコメントをご紹介したい1)

 過去20年のevidenceはHTのみならずエストロゲン単体療法(ET)も,ともに冠動脈疾患(coronary heart disease : CHD)からの保護を示唆している.ただし,これらのevidenceは観察的研究によることが多い.しかし,WHI(womens health initiative)やHeart and Estrogen/progesterone Replacement Study(HERS)における結果は,HTやETによる心の保護的な効果に疑問のあることを示した.

参考文献

1) ACOG Committee Opinion. No.565. Hormone Therapy and Heart Disease. Obstet Gynecol 121 : 1407─1410, 2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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