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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科67巻12号

2013年12月発行

文献概要

連載 FOCUS

わが国の母体死亡の現状―母体安全の提言より

著者: 池田智明1 大里和広1

所属機関: 1三重大学産婦人科

ページ範囲:P.1264 - P.1269

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 日本の妊産婦死亡は近年減少してきている.現在では10万対で約4前後であり,他の先進欧米諸国と比較しても遜色ない数となってきた.妊産婦死亡は非常に稀に起こる出来事であり,また日本の現状が諸外国から立ち後れているわけでもない.しかし未来に希望を持つ若い母親の,人生でも最も幸せな時期を直前にした死はこの世の中で考えられることで最も悲劇的な出来事の1つであり,当人のみならず,残された子供や配偶者,その他の家族,医療従事者,社会に非常に計り知れない大きな衝撃がある.

参考文献

1) Center for Maternal and Child Enquiries(CMACE)saving mothers’ lives, 2011
2) 母体安全への提言2010日本産婦人科医会,妊産婦死亡症例検討委員会
3) 池田智明,吉松 淳,峰松一夫,成富博章,宮本 享 : 妊娠関連の脳血管障害の発症に関する研究.厚生労働科学研究費補助金子ども家庭総合研究事業「乳幼児死亡と妊産婦死亡の分析と提言に関する研究」.61─112,2009
4) 母体安全への提言2011 Vol.2 日本産婦人科医会,妊産婦死亡症例検討委員会

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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