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連載 教訓的症例から学ぶ産婦人科診療のピットフォール
子宮頸部最小偏倚型粘液性腺癌の可能性を排除できないため,診断目的で子宮全摘出術を行った症例
著者: 福松之敦1
所属機関: 1熊本赤十字病院産婦人科
ページ範囲:P.1270 - P.1275
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患者
42歳,未婚,未経妊,性交歴なし.身長161 cm,体重65 kg.
既往歴・家族歴
特になし.
現病歴
主訴は1年前より自覚する耳鳴,めまい,立ちくらみであり,近医耳鼻科から処方を受けたが軽快せず,他科疾患の可能性を考えて当院内科と産婦人科を受診した.
患者
42歳,未婚,未経妊,性交歴なし.身長161 cm,体重65 kg.
既往歴・家族歴
特になし.
現病歴
主訴は1年前より自覚する耳鳴,めまい,立ちくらみであり,近医耳鼻科から処方を受けたが軽快せず,他科疾患の可能性を考えて当院内科と産婦人科を受診した.
参考文献
1) 日本産科婦人科学会・日本病理学会・日本医学放射線学会・日本放射線腫瘍学会(編) : 子宮頸癌取扱い規約,第3版.pp52─63,金原出版,2012
2) Kaminski PF, Norris HJ : Minimal deviation carcinoma(adenoma malignum) of the cervix. Int J of Gynecol Pathol 2 : 141─152, 1983
3) 児玉省二,富田雅俊,海部真美子,他 : 《教訓的症例から学ぶ産婦人科診療のピットフォール》子宮頸部腺癌の診断困難例の経験.臨婦産59 : 1298─1301, 2005
4) 吉川博子,永野忠義 : 《教訓的症例から学ぶ産婦人科診療のピットフォール》子宮留膿腫を認めるが頸部腫大は無く,診断困難であった子宮頸部最小偏倚腺癌の1例.臨婦産66 : 689─693, 2012
5) Silverberg SG, Hurt WG : Minimal deviation adenocarcinoma(“adenoma malignum”)of the cervix. A reappraisal. Am J Obstet Gynecol 121 : 971─975, 1975
6) 塩沢丹里 : 子宮頸部悪性腺腫とその類縁疾患の診断と治療.産婦治療97 : 256─260,2008
7) Yamashita Y, Katabuchi H, Fukumatsu Y, et al : Adenoma malignum : MR appearances mimicking nabothian cysts. Am J Roentgenol 162 : 649─650, 1994
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