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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科67巻2号

2013年03月発行

今月の臨床 急速遂娩の基本―トラブルを避けるために

急速遂娩の実際 帝王切開

1.帝王切開の基本術式

著者: 平松祐司1

所属機関: 1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科産科・婦人科学教室

ページ範囲:P.231 - P.236

文献概要

●術前準備 : 緊急時も優先順位をつけ,家族への説明など術前に行うべき事項は抜けなく実施すること.

●子宮切開部位の決定 : 子宮口が開大するにつれ,子宮切開部位は上方へ移動することを理解しておく.

●児を傷つけない子宮切開法のマスター : 助手の吸引の仕方および筋層切開時の最後はメスを使わないことが重要である.

●子宮切開部位両端の確実な縫合 : この部位は1針で確実に縫合しないと止血しにくい出血が続く.子宮側壁を確認し,子宮壁に直角になるよう運針することが大切.

参考文献

1) 平松祐司 : 帝王切開術(1)基本術式.産婦治療94 : 332―338,2007
2) 平松祐司,伊原直美,西井 英,他 : 胎位(頭位・骨盤位・横位)の違いによる帝王切開の注意点.産婦の実際45 : 1651―1655,1996
3) 平松祐司 : 子宮下部横切開術.OGS Now3 帝王切開 基本と応用まるごとマスター.pp28―41,2010
4) 平松祐司,三橋直樹,長田尚夫,他 : 帝王切開時(峡部横切開)時の子宮壁縫合法―全国アンケート調査から.産婦手術6 : 150―151,1995
5) 平松祐司,増山 寿,正岡直樹,他 : 開腹時の腹膜縫合に関する全国調査.産婦手術20 : 125―129,2009
6) Bamigboye AA, Hofmeyr GJ : Closure versus non-closure of the peritoneum at caesarean section. Cochrane Database Syst Rev. CD000163,2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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