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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科67巻3号

2013年04月発行

連載 Obstetric News

子宮頸管短縮妊婦に対する天然型プロゲステロン腟製剤療法の有用性―Romeroらのメタ分析

著者: 武久徹1

所属機関: 1武久レディースクリニック

ページ範囲:P.418 - P.420

文献概要

 プロゲステロンは妊娠維持のキーとなっているホルモンと考えられており,プロゲステロン作用の下降が分娩開始に関連している.そのためプロゲステロンの下降が妊娠中期に起こると,子宮頸管短縮が起こる可能性があり,早産のリスクが上昇すると考えられる.したがって,プロゲステロン作用の下降が早産発生機序と考えられてきた.すなわち,プロゲステロン作用の遮断が子宮頸管熟化に関連する臨床的,生化学的,形態的変化の原因となる可能性がある.

 超音波診断装置で診断された短縮子宮頸管は,単胎妊娠と双胎妊娠において強力な早産予知因子である.超音波検査で子宮頸管長が短縮すれば短縮するほど,自然早産リスクは高くなる.

参考文献

Romero R, Nicolaides K, Conde-Agudelo A, et al : Vaginal progesterone in women with an asymptomatic sonographic short cervix in the midtrimester decreases preterm delivery and neonatal morbidity : a systematic review and metaanalysis of individual patient data. AJOG 206 : 124. e1-124. e19, 2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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