文献詳細
原著
卵巣囊腫,子宮筋腫,子宮腺筋症の経過観察中に卵巣癌が発見された5症例の臨床的検討
著者: 朝野晃1 島崇1 渋谷祐介1 早坂篤1 明城光三1 和田裕一1
所属機関: 1独立行政法人国立病院機構仙台医療センター産婦人科
ページ範囲:P.422 - P.427
文献概要
当科で卵巣囊腫,子宮筋腫,子宮腺筋症の経過観察中に卵巣癌を見出した5症例について検討した.年齢は34~83歳で,主訴および経過観察の契機は,卵巣囊腫の経過観察が3例,子宮筋腫および子宮腺筋症の経過観察中が2例であった.卵巣の大きさの変化は,正常大の卵巣が腫大し充実性部分を生じた症例が2例,5 cm大の卵巣がさらに腫大し,充実性部分を生じた症例が1例,15 cmの卵巣囊腫内に壁在結節を生じてきた症例が1例であった.組織型は,漿液性腺癌が2例,粘液性腺癌,類内膜癌,明細胞腺癌がそれぞれ1例であった.臨床進行期はIa期2例,IIa期1例,IIIc期2例であった.
参考文献
掲載誌情報