icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科67巻4号

2013年04月発行

増刊号 産婦人科当直医マニュアル―慌てないための虎の巻

II 婦人科編 1 「救急/時間外」の婦人科疾患

11.緊急避妊

著者: 北村邦夫1

所属機関: 1日本家族計画協会家族計画研究センター

ページ範囲:P.58 - P.63

文献概要

当直医へのcall

◆「コンドームが外れた,破れた,レイプされた」などの訴えで緊急避妊を求めて来院する.

◆レイプ被害者には,性犯罪被害者に対する医療支援を受けるために,近隣の警察署への連絡が可能かを尋ねる.

◆性交が行われたのは月経周期の何日目か,性交後何時間が経過しているかを尋ねる.妊娠検査が必要な場合もある.

◆The sooner the better : 緊急避妊薬の服用は早ければ早いほど避妊効果が高いことを伝える.

◆しかし,緊急避妊薬からより確実な避妊法へと行動変容を促すことが大切なので,日中の受診を勧める.

参考文献

1) Croxatto HB, Brache V, Pavez M, et al : Pituitary-ovarian function following the standard levonorgestrel emergency contraceptive dose or a single 0.75-mg dose given on the days preceding ovulation. Contraception 70 : 442―450, 2004
2) 日本産科婦人科学会 編 : 緊急避妊法の適正使用に関する指針,http://www.jsog.or.jp/news/pdf/guiding-principle.pdf,2012年10月31日
3) 北村邦夫 : 緊急避妊法.思春期学30 : 273―279,2012
4) von Hertzen H, Piaggio G, Ding J, et al : Low-dose mifepristone and two regimens of levonorgestrel for emergency contraception : a WHO multicentre randomised trial. Lancet 360 : 1803―1810, 2002
5) 緊急避妊剤「ノルレボ錠0.75 mg」添付文書
6) 松本清一,松山榮吉 : ピル(経口避妊薬)開発の変遷とわが国の状況.メディカルファイル6 : 2―12,1991

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら