文献詳細
増刊号 産婦人科当直医マニュアル―慌てないための虎の巻
III 産科編 3 妊産褥婦の合併疾患 症状からみた合併疾患の鑑別
文献概要
当直医へのcall
◆「吐血・下血」を訴える場合は消化管出血の可能性が高いが,吐血では鼻出血・口腔内出血や喀血の可能性を,下血では性器出血の可能性を除外する必要がある.
◆多くの症例は,軽症で緊急処置は不要であるが,失神,体位変化(特に座位や立位になったとき)に伴うふらつきや動悸を伴う場合は大量出血が予想されるため,注意を要する.
◆発症状況・基礎疾患・内服薬剤の確認は重要である.
◆「吐血・下血」を訴える場合は消化管出血の可能性が高いが,吐血では鼻出血・口腔内出血や喀血の可能性を,下血では性器出血の可能性を除外する必要がある.
◆多くの症例は,軽症で緊急処置は不要であるが,失神,体位変化(特に座位や立位になったとき)に伴うふらつきや動悸を伴う場合は大量出血が予想されるため,注意を要する.
◆発症状況・基礎疾患・内服薬剤の確認は重要である.
参考文献
1) Rockall TA, Logan RF, Devlin HB, et al : Risk assessment after acute upper gastrointestinal haemorrhage. Gut 38 : 316―321, 1996
2) Srygley FD, Gerardo CJ, Tran T, et al : Dose this patient have a severe upper gastrointestinal bleed? JAMA 307 : 1072―1079, 2012
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