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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科67巻4号

2013年04月発行

文献概要

増刊号 産婦人科当直医マニュアル―慌てないための虎の巻 III 産科編 3 妊産褥婦の合併疾患 消化器疾患

食中毒

著者: 三河貴裕1 細川直登1

所属機関: 1亀田総合病院総合診療科

ページ範囲:P.245 - P.249

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当直医へのコール

◆「かかりつけの妊婦さんが,食後1時間で発症した嘔吐,下痢で来院しました」

◆「かかりつけの妊婦さんが,突然の発熱,関節痛,筋肉痛,背部痛で来院しました」

 主訴は,嘔気,嘔吐,下痢が多い.消化器症状がなく,発熱,悪寒戦慄,背部痛がある場合はリステリア感染症の可能性があることに注意する.非特異的なインフルエンザ様症状がリステリア症の典型的な発症症状である.

◆多くはwalk inで来院する.

◆患者の全身状態はそれほど悪くないことが多い.

◆callの時点で特に重要な情報は全身状態とバイタルサインである.

参考文献

1) Bennet Lorber : Mandell, Douglas, and Benett's principles and practice of infectious diseases seventh edition. 2707―2713, Churchill livingstone, Philadelphia, 2010
2) Tokuda Y, et al : The degree of chills for risk of bancteremia in acute febrile illness. Am J Med 118 : 1417, 2005
3) Miyamoto A, et al : Posterior Pharyngeal Wall Follicles as aEarly Diagnostic Marker for Seasonal and Novel Influenza. Gen Med 12 : 51―60, 2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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