文献詳細
増刊号 産婦人科当直医マニュアル―慌てないための虎の巻
III 産科編 3 妊産褥婦の合併疾患 内分泌・自己免疫疾患
文献概要
当直医へのcall
◆発熱 : 38度以上の高熱,全身の関節痛を伴うことが多い.ステロイド薬を自己判断で減量や中止しない限り,このような事態になることは稀である.
◆浮腫 : 下腿を中心にしたpitting edemaである.ループス腎炎の悪化か妊娠高血圧腎症の出現か判定が難しい場合もある.前者は亜急性,後者は急性のイメージがある.
◆関節痛 : 全身の関節痛を訴え,発熱を伴うときはSLEの増悪の可能性が高い.
◆紅斑 : ステロイド薬で治療されているSLE症例でSLE固有の紅斑が新たに出現することは稀である.多くの場合が妊娠性発疹と考えられる.
◆当直医が注意すべき点 : ステロイド薬や免疫抑制薬などの薬剤を自己判断で減量ないしは中止していないかどうかを聞き取ることが優先される.
◆発熱 : 38度以上の高熱,全身の関節痛を伴うことが多い.ステロイド薬を自己判断で減量や中止しない限り,このような事態になることは稀である.
◆浮腫 : 下腿を中心にしたpitting edemaである.ループス腎炎の悪化か妊娠高血圧腎症の出現か判定が難しい場合もある.前者は亜急性,後者は急性のイメージがある.
◆関節痛 : 全身の関節痛を訴え,発熱を伴うときはSLEの増悪の可能性が高い.
◆紅斑 : ステロイド薬で治療されているSLE症例でSLE固有の紅斑が新たに出現することは稀である.多くの場合が妊娠性発疹と考えられる.
◆当直医が注意すべき点 : ステロイド薬や免疫抑制薬などの薬剤を自己判断で減量ないしは中止していないかどうかを聞き取ることが優先される.
参考文献
1) 橋本博史著 : 全身性エリテマトーデス臨床マニュアル.日本医事新報社,pp8―14,2006
2) 村島温子 : 全身性エリテマトーデス.産と婦 : 67―72,2013
3) 伊藤真也,村島温子 : 薬物治療コンサルテーション,妊娠と授乳.南山堂,2010
掲載誌情報