文献詳細
増刊号 産婦人科当直医マニュアル―慌てないための虎の巻
III 産科編 3 妊産褥婦の合併疾患 その他
文献概要
当直医へのcall
◆倦怠感,意識混濁などの明らかな症状があれば,すでに高度の脱水症である.脱水症には水欠乏型脱水症とNa欠乏型脱水症があり,臨床症状も治療法も大きく異なる.
◆熱中症は暑熱環境が原因となって発症する急性疾患の総称である.Na欠乏型脱水症を伴っていることが多く,意識障害や著明な体温上昇があるときは重症である.
◆症状出現までの水分摂取状況や暑熱環境(高温・多湿環境)の情報収集が重要となる.
◆倦怠感,意識混濁などの明らかな症状があれば,すでに高度の脱水症である.脱水症には水欠乏型脱水症とNa欠乏型脱水症があり,臨床症状も治療法も大きく異なる.
◆熱中症は暑熱環境が原因となって発症する急性疾患の総称である.Na欠乏型脱水症を伴っていることが多く,意識障害や著明な体温上昇があるときは重症である.
◆症状出現までの水分摂取状況や暑熱環境(高温・多湿環境)の情報収集が重要となる.
参考文献
1) Ver1.12001/10/22(日本神経救急学会熱中症検討委員会)
2) 飯野靖彦 : 一目でわかる水電解質.pp64―65,メディカル・サイエンス・インターナショナル,1995
3) 佐々木 成 : 浮腫と脱水,濃縮と希釈の考え方,日腎会誌50 : 97―99,2008
4) 前川剛志 : 熱中症(heat illness).跡見 裕(監修) : 実践救急医療.日本医師会雑誌135 : S281―283,2006
5) 五十嵐隆,他 : 水・電解質代謝異常とその治療.腎臓内科レジデントマニュアル(今井圓裕 編),pp2―59,診断と治療社,2012
6) 北原雅徳,瀧 健治 : 熱中症患者の輸液管理.岡本和文(編) : わかりやすい輸液管理Q&A,pp227―234,総合医学社,2012
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