文献詳細
増刊号 産婦人科当直医マニュアル―慌てないための虎の巻
III 産科編 3 妊産褥婦の合併疾患 その他
文献概要
はじめに
妊婦が妊娠中に,何らかの外傷に遭遇する確率は6~7%といわれており,母体が重症である場合15~40%に,軽傷であっても1~4%に胎児死亡が起こる.
妊婦における重症外傷の発生頻度は決して高くはないが,妊娠週数により腹腔内臓器の解剖学的位置の変化や,妊娠に伴う生理学的徴候の変化を伴うため,特に周産期にある妊婦外傷例の初期診療を行うにあたっては,妊婦の特殊性を理解し,外傷に付随する産科的疾患を念頭におき,母体のみならず胎児の救命を考慮しなければならない.
妊婦が妊娠中に,何らかの外傷に遭遇する確率は6~7%といわれており,母体が重症である場合15~40%に,軽傷であっても1~4%に胎児死亡が起こる.
妊婦における重症外傷の発生頻度は決して高くはないが,妊娠週数により腹腔内臓器の解剖学的位置の変化や,妊娠に伴う生理学的徴候の変化を伴うため,特に周産期にある妊婦外傷例の初期診療を行うにあたっては,妊婦の特殊性を理解し,外傷に付随する産科的疾患を念頭におき,母体のみならず胎児の救命を考慮しなければならない.
参考文献
1) Grossman NB : Blunt trauma in pregnancy. Am Fam Physician 70 : 1303―1310, 2004
掲載誌情報