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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科67巻5号

2013年05月発行

連載 FOCUS

産科医療補償制度の概要と実績

著者: 岡井崇1

所属機関: 1恩賜財団母子愛育会総合母子保健センター愛育病院

ページ範囲:P.511 - P.515

文献概要

はじめに

 産科医療補償制度は,分娩にかかわり発生した脳性麻痺というきわめて限定された対象のみにではあるが,医療事故への事後対応としてわが国が初めて“無過失補償”の考えを取り入れた画期的な制度で,社会からの期待も大きい.しかし,同様の制度を早くから導入し定着させている先進諸外国の例と比べると,本制度には未熟な部分があって,医療の提供者と受給者の双方に最大限の有益性をもたらす運用には難しい舵取りが要求される状況にある.そのため,現在,2015年の改定に向けて,制度の細部にわたり議論が白熱している.その議論がどこに落ち着くのか気になるところではあるが,本稿では,現行の制度のこれまでの運用実績について記すこととする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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