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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科67巻5号

2013年05月発行

連載 Obstetric News

ドロスピレノン含有経口避妊薬と静脈血栓塞栓症のリスク

著者: 武久徹1

所属機関: 1武久レディースクリニック

ページ範囲:P.520 - P.523

文献概要

 経口避妊薬(oral contraceptives : OCs)使用中の静脈血栓塞栓症(VTE)リスクは,妊娠中や分娩直後のVTEのリスクに比べれば非常に低いものの,OCs非使用者,非妊娠,そして,ホルモン補充療法非使用者に比べて高く,ドロスピレノン(DRSP)含有OCs使用者では,そのリスクがより高率になることを示唆するデータがある.

 主なDRSP含有OCsは米国ではYAZが2006年から,また,ヨーロッパではYasminが2000年から広く使用されており,日本では,YAZが2010年に承認・発売されている.米国におけるYAZ,Yasminの適応は避妊,にきび治療,そして月経前不快気分障害(PMDD)である.DRSPのもつ作用から,使用中の体重増加や浮腫も他のOCsほど多くなく,PMDDに対しては他のOCsに比較して著効があり,多用されている.

参考文献

米国産婦人科学会委員会見解No.540, 2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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