文献詳細
今月の臨床 思春期診療グレードアップ
思春期の性
文献概要
●思春期年齢では性被害を受ける率が高いとされる.被害者の心理状態を理解し二次被害を引き起こさないように注意を払う.
●証拠資料の採取にあたり,捜査員の持参する「性犯罪捜査証拠採取キット」などの所定機材があればそれを使用する.
●レイプ被害による妊娠を防ぐために,緊急避妊法を行うことが推奨される.性交後72時間以内にノルレボ®2錠の単回投与を行う.ノルレボ®による妊娠阻止率は85%とされている.
●証拠資料の採取にあたり,捜査員の持参する「性犯罪捜査証拠採取キット」などの所定機材があればそれを使用する.
●レイプ被害による妊娠を防ぐために,緊急避妊法を行うことが推奨される.性交後72時間以内にノルレボ®2錠の単回投与を行う.ノルレボ®による妊娠阻止率は85%とされている.
参考文献
1) www.gender.go.jp/e-vaw/chousa/images/.../h23danjokan-gaiyo.pdf内閣府男女共同参画局「男女間における暴力に関する調査」(2011年)
2) 日本産科婦人科学会/日本産婦人科医会 編/集監修 : 産婦人科診療ガイドライン婦人科外来編2011
3) 甲村弘子 : Sexual assault(性暴力)・DVに対する対応.救急医学32 : 1061─1065,2008
4) 小西聖子 : 性暴力被害,「心的トラウマの理解とケア」厚生労働省 外傷ストレス関連障害の病態と治療ガイドラインに関する研究班.pp107─120,2001
5) 甲村弘子,大槻芳朗 : 性犯罪被害者の診察とそのあり方.産婦治療84 : 159─162,2002
6) ACOG educational bulletin. No.242, November, 1997
7) 下屋浩一郎,奥野葉子,国重一郎,他 : 当院における性暴力被害者の診察の現況と問題点.日産婦会誌53 : 865─869,2001
8) Komura H : Clinical Aspects of Treatment for Sexual Assault Victims in Japan. International Proceedings, XIX Asian and Oceanic Congress of Obstetrics and Gynecology, Medimond. pp69─72, 2005
9) Task Force on Postovulatory Methods of Fertility Regulation, Randomised controlled trial of levonorgestrel versus the Yuzpe regimen of combined oral contraceptives for emergency contraception. Lancet 352 : 428─433, 1998
10) 日本産科婦人科学会 編 : 緊急避妊法の適正使用に関する指針,2011年2月
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