文献詳細
今月の臨床 婦人科がんの予防戦略と早期診断
子宮体がん
文献概要
●子宮体がんは臨床病理学的にエストロゲン依存性のタイプ1とエストロゲン非依存性のタイプ2に分けられる.
●いわゆる早期発見を目的とする子宮体がん検診で現在有効と考えられているのはエストロゲン依存性のタイプ1についてである.
●現在,子宮体がん検診の対象は主に不正性器出血を訴える受検者であるが,より効率的な対象の絞り込みやタイプ2の早期診断に繋がるような検診方法の改善が望まれる.
●いわゆる早期発見を目的とする子宮体がん検診で現在有効と考えられているのはエストロゲン依存性のタイプ1についてである.
●現在,子宮体がん検診の対象は主に不正性器出血を訴える受検者であるが,より効率的な対象の絞り込みやタイプ2の早期診断に繋がるような検診方法の改善が望まれる.
参考文献
1) 野田起一郎 : 昭和54年・55年度 厚生省がん研究助成金による子宮体がんの早期診断に関する研究.1979,1980
2) 野田起一郎 : 昭和56年・57年度 厚生省がん研究助成金による子宮体がんの高危険群に関する研究.1979,1980
3) Yoshida Y, Sato S, Okamura C, et al : Evaluating the Accuracy of Uterine Cancer Screening with the Regional Cancer Registration System. Acta Cytol 45 : 157─162, 2001
4) Okamura CN, Sato S, Tsuji I, et al : Effectiveness of mass screening for endometrial cancer. Acta Cytol 46 : 277─283, 2002
5) Smith-Bindman R, Kerlikowske K, Ferdstein VA, et al : Endovaginal ultrasound to exclude endometrial cancer and other endometrial abnormalities. JAMA 280 : 1510─1517, 1998
6) 石原楷輔 : 閉経期における性器出血と超音波検査,パワーアップ経膣超音波.pp73─82,メディカルビユー社,1999
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