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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科67巻9号

2013年09月発行

連載 Obstetric News

妊娠中の嘔気と嘔吐の管理(1)

著者: 武久徹1

所属機関: 1武久レディースクリニック

ページ範囲:P.978 - P.979

文献概要

 妊娠初期に約50%の妊婦は,嘔気と嘔吐(nausea and vomiting of pregnancy : NVP)を経験し,25%は嘔気のみを経験する.約35%の妊婦は,NVPが臨床的に著しく,仕事や家族関係に悪影響を与える.約1%の妊婦は,脱水,体重減少,ケトン尿症を伴った妊娠悪阻を発症する.しかし,胎児器官形成は最終月経から4~10週間なので,NVPの治療には,安全な薬物療法が必須である.

 2013年4月に米国食品医薬品局(FDA)は,初めて,NVPの治療薬を使用承認した.承認に至るまでの歴史的背景について,妊娠と薬の専門家であるNiebyl氏と前米国産婦人科学会(ACOG)会長だったHale氏が共同でACOGの出版物で解説している.

参考文献

Hale RW&Niebyl J : Bendectin : how a safe and effective drug was removed from the market by our leg al system. ACOG Clinical Review. September-October : p25, 2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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