文献詳細
文献概要
合併増大号 今月の臨床 生殖医療の進歩と課題─安全性の検証から革新的知見まで 生殖医療と倫理・法
1.配偶子提供と出自を知る権利
著者: 宇津宮隆史1
所属機関: 1セント・ルカ産婦人科
ページ範囲:P.115 - P.122
文献購入ページに移動●出自を知る権利 : 1989年,国連で採択された.人は誰でも父母を知る権利がある.
●告知の時期 : 早ければ早いほうがよい.できれば物心つくときから.
●告知を取り巻く環境 : 世界的には告知を法制化.日本にもその傾向が出てきた.
●知らないでいる幸福 : ありえない.秘密が家族内にあること自体が不幸の元.
●告知の時期 : 早ければ早いほうがよい.できれば物心つくときから.
●告知を取り巻く環境 : 世界的には告知を法制化.日本にもその傾向が出てきた.
●知らないでいる幸福 : ありえない.秘密が家族内にあること自体が不幸の元.
参考文献
1) 宇津宮隆史 : 非配偶者間生殖医療(提供精子人工授精 : AID)の実態と今後の課題─AIDで生まれた方々の意識調査をもとにして.受精着床誌30 : 146─159,2013
2) 長沖暁子 : ビル・コードレー講演録「AIDで生まれるということ」(公開研究会2004年9月10日東京医科歯科大学にて).平成15~17年度科学研究費補助金基盤研究(B)「AID当事者の語りからみる配偶子・胚提供が性・生殖・家族観に及ぼす影響」.(研究代表者 長沖暁子),研究成果報告書,pp204─211,2006
3) 久慈直昭,堀井雅子,雨宮 香,他 : 非配偶者間人工授精により挙児に至った男性不妊患者の意識調査.日不妊会誌45 : 219─225,2000
4) 久慈直昭 : ART出生児の品質管理・生殖医療の新たな枠組み構築~非配偶者間人工授精における告知と出自を知る権利に関する研究~.厚生労働科学研究費補助金成育疾患克服等次世代育成基盤研究事業「生殖補助医療により生まれた児の長期予後の検証と生殖補助医療技術の標準化に関する研究」(主任研究者 吉村𣳾典),平成23年度研究報告書,pp112─119,2012
5) 宮嶋 淳 : DI者の権利擁護とソーシャルワーク.福村出版,2011
6) 南 貴子 : 人工授精におけるドナーの匿名性廃止と家族─オーストラリア・ビクトリア州の事例を中心に.風間書房,2010
7) 才村眞理 : 生殖補助医療で生まれた子どもの出自を知る権利.福村出版,2008
8) 仙波由加里 : 第三者の精子や卵子,胚を使った生殖補助医療(Donor Conception-DC)に関する諸外国の法・制度にみられる「出自を知る権利」の扱い,平成15~17年度科学研究費補助金 基盤研究(B)「AID当事者の語りからみる配偶子・胚提供が性・生殖・家族観に及ぼす影響」.(研究代表者 長沖暁子)研究成果報告書,pp5─27,2006
9) 吉村𣳾典 : 生殖医療の未来学─生まれてくる子のために.診断と治療社,2010
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