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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科68巻11号

2014年11月発行

連載 Estrogen Series

更年期後のエストロゲン療法における投与経路と静脈血栓塞栓症リスクとの関連

著者: 矢沢珪二郎1

所属機関: 1ハワイ大学

ページ範囲:P.1131 - P.1132

文献概要

 更年期のホルモン療法は,エストロゲン単体(estrogen therapy : ET)の場合もあれば,エストロゲンと黄体ホルモンを組み合わせたhormon therapy(HT)の場合もある.どちらにせよ,エストロゲンの使用は肝臓で血液凝固因子の生成を促し,その結果血液凝固性が亢進して静脈血栓塞栓症(venous thromboembolism : VTE)の発生を増加させる.エストロゲン投与の経路には大別して経口と経皮(およびその他)があり,この経路を比較すると,経口投与に比べて,経皮投与の場合に,VTEの発生が低いことが知られている.

 今回はACOG(米国産婦人科学会)のCommitteee Opinion No.556に取り上げられた更年期後のエストロゲン療法とVTEとの関連をご紹介したい1)

参考文献

1) ACOG Committee Opinion No.556, April 2013. Obstetrics and Gynecology 121 : 887─890, 2013
2) Canonico M, et al : Hormone therapy and venous thromboembolism among postmenopausal women : impact of the route of estrogen administration and progesterones : the ESTHER study. Cierculation 115 : 840─845, 2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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