文献詳細
症例
ケトプロフェン貼付剤に起因したと考えられた羊水過少症の1例
著者: 大貫毅1 阪西通夫1 下風朋章2 木原香織1 金杉浩1
所属機関: 1済生会山形済生病院産婦人科 2済生会山形済生病院小児科
ページ範囲:P.389 - P.391
文献概要
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は内服薬だけでなく貼付剤にも含有されており,NSAIDs内服は一般的に妊娠中は禁忌となっている.一方,貼付剤は有益性投与となっており,ケトプロフェン貼付剤(モーラステープ®)もNSAIDsの一種を含有している.今回,若年性関節リウマチ合併妊娠患者において,妊娠中期で本剤使用を起因とした羊水過少症と考えられる症例を経験した.貼付剤であっても複数枚を使用する場合には,体循環血液中に入る薬物量が経口投与時と同等レベルとなる場合があり,注意が必要である.
参考文献
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