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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科68巻3号

2014年04月発行

臨床経験

妊娠中期中絶における週数群別の難航例発生頻度

著者: 出口奎示1

所属機関: 1日本産科婦人科学会

ページ範囲:P.393 - P.397

文献概要

要約

 妊娠中期中絶(407例)で,手術の難易度を示す主要な要素,難航例の発生頻度につき,手術の不成功例より難航例に移行した経緯,年齢群別発生頻度,中期前半期と後半期における発生頻度の比較など,すでに発表した知見とともに本研究の新たな課題,妊娠週数群別の難航例発生頻度につき検討した.中期初期(I群,14~15週)の手術では難航例の発生頻度が皆無で,他の週数別群(II~IV群)と比較し,週数群は高くなるほど,その頻度は有意に上昇することを初めて明らかにした.本知見は手術の実施時期が早期であるほど順調な経過が期待できることを示すものである.

参考文献

1) 出口奎示 : 妊娠中期中絶―安全な新手術法と管理.第2版増補版,医学書院,東京,2012
2) 出口奎示 : 妊娠中期中絶における難航例の発生とその経過.産婦治療98 : 323-327,2009
3) 関沢明彦 : 無侵襲性出生前遺伝学的検査(Non-Invasive Prenatal Genetic Testing : NIPT)母体血胎児検査について.日産婦医会報,平成24年10月1日発行
4) 平原史樹 : 出生前診断―最近の動向.日医雑誌142 : 551-555,2013
5) 日本産科婦人科学会倫理委員会, 母体血を用いた出生前遺伝学的検査に関する検討委員会: 母体血を用いた新しい出生前遺伝学的検査に関する指針.日産婦誌65 : 1218-1225,2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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