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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科68巻4号

2014年04月発行

増刊号 産婦人科処方のすべて─すぐに使える実践ガイド

婦人科編 I 婦人科感染症・類縁疾患

外陰毛じらみ症/疥癬

著者: 岩破一博1

所属機関: 1京都府立医科大学産婦人科学教室

ページ範囲:P.13 - P.16

文献概要

疾患の概要

外陰毛じらみ症

 陰毛を中心とした体毛に寄生する昆虫で,主に性行為に伴う陰毛の接触によって感染する.陰部のかゆみ,紅斑や丘疹を認めるが,ない場合もある.

疥癬

 ヒゼンダニ(Sarcoptes scabiei var. hominis)が皮膚角質層に寄生して起こす掻痒の強い皮膚疾患で,ヒトの肌から肌への直接接触によって感染する.性感染症でもあるが,性行為と無関係でも感染する.診断は,(1)臨床症状(感染後,約1~2か月の潜伏期間をおいて発症する.きわめて強いかゆみを伴い,皮膚症状は丘疹,結節,疥癬トンネルが挙げられる.特に疥癬トンネルは疥癬だけに見られる特有なもの),(2)顕微鏡またはダーモスコピーによる検査で虫体,虫卵を検出,(3)疫学的流行状況,の3項目を勘案して行い,ヒゼンダニの虫体・虫卵の検出により確定診断する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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