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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科68巻4号

2014年04月発行

増刊号 産婦人科処方のすべて─すぐに使える実践ガイド

婦人科編 I 婦人科感染症・類縁疾患

性器ヘルペス

著者: 吉村和晃1 蜂須賀徹1

所属機関: 1産業医科大学若松病院産婦人科

ページ範囲:P.25 - P.27

文献概要

疾患の概要

 性器ヘルペスは,単純ヘルペスウイルス(herpes simplex virus : HSV)1型または2型の感染により,性器に浅い潰瘍性または水疱性病変を形成する性感染症の1つである.臨床的には初発と再発に分類され,初発は初感染初発と非初感染初発に分かれる.

 初感染初発例では,性的接触後2~10日間の潜伏期で激しい疼痛を伴って突然発症し,38℃以上の発熱や倦怠感,鼠径リンパ節の腫脹・圧痛,髄膜刺激症状,排尿困難・便秘などの末梢神経麻痺を伴うこともある.非初感染初発例では,初感染例に比べて症状は軽い.再発例の症状は軽く,再発前に外陰部違和感や,大腿から下肢にかけて神経痛様の疼痛などの前兆がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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