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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科68巻4号

2014年04月発行

増刊号 産婦人科処方のすべて─すぐに使える実践ガイド

婦人科編 I 婦人科感染症・類縁疾患

骨盤内感染症―子宮内膜炎/子宮付属器炎/骨盤腹膜炎

著者: 坂本尚徳1 深澤一雄1

所属機関: 1獨協医科大学産婦人科

ページ範囲:P.32 - P.34

文献概要

疾患の概要

 骨盤内感染症と骨盤内炎症性疾患(pelvic inflammatory disease : PID)はほぼ同義語として使用されている.女性ではその解剖学的構造により,女性性器下部(腟,頸管)の感染が上行性に進展して子宮内膜に波及し子宮内膜炎を起こし,さらに腹腔内に至り付属器炎から骨盤腹膜炎が生じる.女性の急性腹症で子宮頸部可動痛,子宮や付属器の圧痛と炎症,感染の検査所見や発熱があればPIDとして成立するが,重症化すればDouglas窩膿瘍をはじめとする膿瘍形成,肝周囲炎(Fitz-Fugh Curtis症候群),敗血症性ショックなどへ進展することもあり,適切な診断と治療が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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