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文献概要
増刊号 産婦人科処方のすべて─すぐに使える実践ガイド 婦人科編 II 内分泌・不妊
高プロラクチン血症
著者: 福田真1 折坂誠1 吉田好雄1
所属機関: 1福井大学医学部産科婦人科学教室
ページ範囲:P.59 - P.61
文献購入ページに移動月経異常,乳汁漏出の症状を呈し,血中プロラクチン(prolactin : PRL)値が基準値を超え,異常高値を示した場合,高プロラクチン血症と診断される.PRL値は変動しやすいため,採血は,卵胞期初期,食後2時間以降の安静時に行うことが推奨され,再検が必要な場合もある.血中PRLを上昇させる因子として,運動,ストレス,授乳などの生理的因子のほかに,PRL産生下垂体腫瘍(プロラクチノーマ),視床下部機能障害(分娩後に発症するArgonz-del-Castillo症候群,分娩と無関係のChiari-Frommel症候群),薬剤服用,原発性甲状腺機能低下症などの病的因子が挙げられる.
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