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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科68巻4号

2014年04月発行

増刊号 産婦人科処方のすべて─すぐに使える実践ガイド

婦人科編 II 内分泌・不妊

機能性月経困難症

著者: 高井泰1

所属機関: 1埼玉医科大学総合医療センター産婦人科

ページ範囲:P.62 - P.64

文献概要

疾患の概要

 月経困難症は,月経時の下腹部痛や腰痛などのために就労や学習に支障があるものをいう.疼痛に伴って悪心,嘔吐,下痢,徐脈などの随伴症状が出現することもある.子宮内膜症や子宮筋腫などの器質的疾患に伴う場合は器質性月経困難症といい,原疾患に対する治療を優先する.器質的疾患が認められない場合は機能性月経困難症といい,月経困難症の90%以上を占める.後者の主な機序として,子宮内膜で産生されたプロスタグランジン(PG)による子宮収縮や血流に入ったPGによる副交感神経刺激などが推定されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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