文献詳細
増刊号 産婦人科処方のすべて─すぐに使える実践ガイド
婦人科編 II 内分泌・不妊
文献概要
疾患の概要
黄体機能不全は,黄体からのエストロゲンとプロゲステロンの分泌不全により,子宮内膜の分泌変化が完全に起こらないものをいう.黄体期中期のエストラジオール・プロゲステロンの低値や,基礎体温上高温期の短縮をきたし,不妊症や不育症,機能性出血などの原因となる.黄体機能不全の病態は,理論的には中枢性,卵巣,子宮のいずれかに要因がある場合に分類されるが,臨床上これらを厳密に区別することは困難である.また,黄体機能不全を起こしうるそのほかの要因として,hMGなどの薬物性や生殖補助医療目的のGnRHアナログを使用した調節卵巣刺激によるものなどがある.
黄体機能不全は,黄体からのエストロゲンとプロゲステロンの分泌不全により,子宮内膜の分泌変化が完全に起こらないものをいう.黄体期中期のエストラジオール・プロゲステロンの低値や,基礎体温上高温期の短縮をきたし,不妊症や不育症,機能性出血などの原因となる.黄体機能不全の病態は,理論的には中枢性,卵巣,子宮のいずれかに要因がある場合に分類されるが,臨床上これらを厳密に区別することは困難である.また,黄体機能不全を起こしうるそのほかの要因として,hMGなどの薬物性や生殖補助医療目的のGnRHアナログを使用した調節卵巣刺激によるものなどがある.
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