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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科68巻4号

2014年04月発行

増刊号 産婦人科処方のすべて─すぐに使える実践ガイド

婦人科編 II 内分泌・不妊

多囊胞性卵巣症候群

著者: 宮本敏伸1 水無瀬学1 千石一雄1

所属機関: 1旭川医科大学医学部産婦人科学講座

ページ範囲:P.77 - P.79

文献概要

疾患の概要

 多囊胞性卵巣症候群(polycystic ovary syndrome : PCOS)は1935年にSteinとLeventhalにより報告されたのをきっかけに,1960年代になってから,多囊胞性卵巣を伴う月経異常を呈する症候群をPCOSという疾患概念で取り扱われるようになってきた.診断基準は月経異常,多囊胞卵巣,ホルモン値異常の3項目の存在を必須とし,月経異常として「無月経,希発月経,無排卵周期症のいずれかの存在」を,また多囊胞卵巣所見としては「超音波検査にて両側卵巣に多数の小卵胞が認められ,少なくとも一方の卵巣において2~9 mmの小卵胞が10個以上存在する」こと,またホルモン値異常としては「血中男性ホルモン値高値,またはLH基礎値高値かつFSH値正常」とされている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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