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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科68巻4号

2014年04月発行

増刊号 産婦人科処方のすべて─すぐに使える実践ガイド

婦人科編 II 内分泌・不妊

低用量経口避妊薬/緊急避妊薬

著者: 蓮尾豊1

所属機関: 1弘前女性クリニック

ページ範囲:P.97 - P.101

文献概要

背景・目的

 1999年に国内で初めて低用量経口避妊薬(OC)が避妊薬として承認され,その普及が期待されたが,それまでのピルに対する理解不足や副作用に対する不安・誤解などから服用者は低率にとどまっていた.2008年にはLEP製剤と呼ばれ月経困難症などの保険適用を得たOCが登場し,普及に貢献してはいるが,まだまだ不十分といわざるをえない.LEP製剤も含めて,OCは最も確実な避妊法の1つであるだけでなく,さまざまな副効用(利点)により女性のQOL向上に大きな役割を果たすことができる.この点をOC処方時に女性に伝えることがOC普及につながる.

 2011年に緊急避妊薬(ECP)としてノルレボ®錠が処方可能になったが,価格的なことなどでプラノバール®によるYazpe法もまだまだ多く処方されている.ECP処方にあたって一番大事なポイントは,今後の確実な避妊法としてのOC処方につなげることである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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