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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科68巻4号

2014年04月発行

増刊号 産婦人科処方のすべて─すぐに使える実践ガイド

婦人科編 III 更年期・老年期

萎縮性腟炎/性交痛

著者: 岡野浩哉1

所属機関: 1飯田橋レディースクリニック

ページ範囲:P.137 - P.138

文献概要

疾患の概要

 萎縮性腟炎は診断名であるが,性交痛は疾患単位ではなく症状である.性交痛は原因により治療法が異なるため,本稿では萎縮性腟炎の一症状としての性交痛に限定して取り扱う.エストロゲンは泌尿生殖器粘膜の機能に重要な役割を有しており,その低下により腟や外陰部の萎縮が起こり,腟の乾燥感,腟壁の脆弱性,性交痛,外陰部の痒み,易刺激性などの症状が現れる.また,腟内の乳酸桿菌が減少し細菌叢が変化するため,腟炎や尿路感染症が起こりやすくなる.閉経後女性に日常的によく認められる症状であるが,治療を受けているのは25%以下といわれている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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