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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科68巻4号

2014年04月発行

増刊号 産婦人科処方のすべて─すぐに使える実践ガイド

婦人科編 III 更年期・老年期

片頭痛

著者: 岩元一朗1

所属機関: 1鹿児島大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.151 - P.154

文献概要

疾患の概要

 国際頭痛分類(第2版)では,片頭痛はいくつかの病型に分類されているが,概して前兆のない片頭痛と前兆のある片頭痛に2分される.片頭痛は片側性,拍動性の頭痛で,中等度から重度の強さで,4~72時間持続する.わが国の有病率は約8.4%で,女性が男性より3~4倍多いことが知られている.随伴症状として悪心や嘔吐,音や光過敏を伴うことが多く,日常的な動作により頭痛が増悪する,あるいは頭痛のために日常的な動作を避ける.前兆は5分以上かけて徐々に進展し,かつ持続時間は60分未満で可逆性脳局在神経症状である.典型的前兆として,視覚症状,感覚症状,言語症状がある.前兆出現中または前兆後60分以内に片頭痛が生じる.片頭痛の発生メカニズムはいまだに明らかにされていないが,セロトニンとの関連性が示唆されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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