文献詳細
増刊号 産婦人科処方のすべて─すぐに使える実践ガイド
婦人科編 IV 腫瘍
文献概要
疾患の概要
子宮肉腫は子宮体部悪性腫瘍の2~8%を占め,稀な腫瘍である.子宮肉腫は,癌肉腫(47%),平滑筋肉腫(38%),子宮内膜間質肉腫(11%)の3つに大別される.子宮内膜間質肉腫はさらに低悪性度(endometrial stromal sarcoma : ESS)と高悪性度(undifferentiated endometrial sarcoma : UES)に分けられる.平滑筋肉腫とESSは閉経前の発症が多く,癌肉腫とUESは閉経後に多い.生存期間中央値は,癌肉腫(28か月)と平滑筋肉腫(31か月)は不良であり,子宮内膜間質肉腫(76.1か月)は比較的良好である.その頻度が低いため,標準治療が確立していない.
子宮肉腫は子宮体部悪性腫瘍の2~8%を占め,稀な腫瘍である.子宮肉腫は,癌肉腫(47%),平滑筋肉腫(38%),子宮内膜間質肉腫(11%)の3つに大別される.子宮内膜間質肉腫はさらに低悪性度(endometrial stromal sarcoma : ESS)と高悪性度(undifferentiated endometrial sarcoma : UES)に分けられる.平滑筋肉腫とESSは閉経前の発症が多く,癌肉腫とUESは閉経後に多い.生存期間中央値は,癌肉腫(28か月)と平滑筋肉腫(31か月)は不良であり,子宮内膜間質肉腫(76.1か月)は比較的良好である.その頻度が低いため,標準治療が確立していない.
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