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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科68巻4号

2014年04月発行

増刊号 産婦人科処方のすべて─すぐに使える実践ガイド

婦人科編 IV 腫瘍

子宮肉腫

著者: 高橋一彰1 岡本愛光1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学産婦人科学講座

ページ範囲:P.177 - P.180

文献概要

疾患の概要

 子宮肉腫は子宮体部悪性腫瘍の2~8%を占め,稀な腫瘍である.子宮肉腫は,癌肉腫(47%),平滑筋肉腫(38%),子宮内膜間質肉腫(11%)の3つに大別される.子宮内膜間質肉腫はさらに低悪性度(endometrial stromal sarcoma : ESS)と高悪性度(undifferentiated endometrial sarcoma : UES)に分けられる.平滑筋肉腫とESSは閉経前の発症が多く,癌肉腫とUESは閉経後に多い.生存期間中央値は,癌肉腫(28か月)と平滑筋肉腫(31か月)は不良であり,子宮内膜間質肉腫(76.1か月)は比較的良好である.その頻度が低いため,標準治療が確立していない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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