文献詳細
増刊号 産婦人科処方のすべて─すぐに使える実践ガイド
婦人科編 IV 腫瘍
文献概要
疾患の概要
悪性卵巣胚細胞腫瘍は卵巣がん全体の3~5%程度と発生頻度は低い.その臨床学的特徴は,(1)若年者に好発,(2)ほとんどが片側性(ディスジャーミノーマでは10%が両側性),(3)化学療法が著効する,である.その病理学的組織型は多彩で,日本産科婦人科学会婦人科腫瘍委員会の患者年報(2003~2007年)によると,悪性転化を伴う成熟囊胞性奇形腫が36%と最多で,卵黄囊腫瘍26%,ディスジャーミノーマ18%,未熟奇形腫grade 3が9%.混合性胚細胞腫瘍7%,そしてそのほかの組織型となる.
悪性卵巣胚細胞腫瘍は卵巣がん全体の3~5%程度と発生頻度は低い.その臨床学的特徴は,(1)若年者に好発,(2)ほとんどが片側性(ディスジャーミノーマでは10%が両側性),(3)化学療法が著効する,である.その病理学的組織型は多彩で,日本産科婦人科学会婦人科腫瘍委員会の患者年報(2003~2007年)によると,悪性転化を伴う成熟囊胞性奇形腫が36%と最多で,卵黄囊腫瘍26%,ディスジャーミノーマ18%,未熟奇形腫grade 3が9%.混合性胚細胞腫瘍7%,そしてそのほかの組織型となる.
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