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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科68巻4号

2014年04月発行

文献概要

増刊号 産婦人科処方のすべて─すぐに使える実践ガイド 婦人科編 V 婦人科手術

婦人科術後の静脈血栓予防法

著者: 田畑務1

所属機関: 1三重大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.245 - P.246

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背景・目的

 静脈血栓症は,産婦人科手術後の合併症の1つとして特に注意を払わなければならない.術後血栓症の予防としては,早期離床を心がけ,十分な歩行が可能となるまでは理学療法を行い,血栓症に対する高リスク群では抗凝固療法を併用する.特に,婦人科悪性腫瘍手術はすべて高リスク群であり,術後血栓症の発症頻度が高く,その予防が大切である.予防としては理学療法単独ではなく,必ず抗凝固療法を用いるべきである.また,悪性腫瘍のなかでも卵巣がんは術前から1割前後に血栓症の発症が認められるため,術前のチェックも大切である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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