文献詳細
文献概要
増刊号 産婦人科処方のすべて─すぐに使える実践ガイド 婦人科編 V 婦人科手術
婦人科術後の静脈血栓予防法
著者: 田畑務1
所属機関: 1三重大学医学部産科婦人科学教室
ページ範囲:P.245 - P.246
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静脈血栓症は,産婦人科手術後の合併症の1つとして特に注意を払わなければならない.術後血栓症の予防としては,早期離床を心がけ,十分な歩行が可能となるまでは理学療法を行い,血栓症に対する高リスク群では抗凝固療法を併用する.特に,婦人科悪性腫瘍手術はすべて高リスク群であり,術後血栓症の発症頻度が高く,その予防が大切である.予防としては理学療法単独ではなく,必ず抗凝固療法を用いるべきである.また,悪性腫瘍のなかでも卵巣がんは術前から1割前後に血栓症の発症が認められるため,術前のチェックも大切である.
静脈血栓症は,産婦人科手術後の合併症の1つとして特に注意を払わなければならない.術後血栓症の予防としては,早期離床を心がけ,十分な歩行が可能となるまでは理学療法を行い,血栓症に対する高リスク群では抗凝固療法を併用する.特に,婦人科悪性腫瘍手術はすべて高リスク群であり,術後血栓症の発症頻度が高く,その予防が大切である.予防としては理学療法単独ではなく,必ず抗凝固療法を用いるべきである.また,悪性腫瘍のなかでも卵巣がんは術前から1割前後に血栓症の発症が認められるため,術前のチェックも大切である.
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