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文献概要
増刊号 産婦人科処方のすべて─すぐに使える実践ガイド 産科編 VII 偶発合併症妊娠
鉄欠乏性貧血
著者: 河合有希1
所属機関: 1東京大学医学部附属病院女性診療科・産科/女性外科
ページ範囲:P.272 - P.273
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妊娠中は循環血漿量が非妊時の30~50%増加するのに対し,赤血球数は15~20%しか増加しないため,元来健康な女性であっても生理的に希釈性のヘモグロビン濃度低下が起こる.この傾向は12週頃より始まり,28週から36週にかけて最も顕著にあらわれる.加えて妊娠中は胎児発育,胎盤形成に伴い鉄需要も増加する.このため多くの妊婦が鉄欠乏性貧血となる.
妊娠中は循環血漿量が非妊時の30~50%増加するのに対し,赤血球数は15~20%しか増加しないため,元来健康な女性であっても生理的に希釈性のヘモグロビン濃度低下が起こる.この傾向は12週頃より始まり,28週から36週にかけて最も顕著にあらわれる.加えて妊娠中は胎児発育,胎盤形成に伴い鉄需要も増加する.このため多くの妊婦が鉄欠乏性貧血となる.
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