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増刊号 産婦人科処方のすべて─すぐに使える実践ガイド 産科編 VII 偶発合併症妊娠
特発性血小板減少性紫斑病
著者: 河合有希1
所属機関: 1東京大学医学部附属病院女性診療科・産科/女性外科
ページ範囲:P.274 - P.275
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特発性血小板減少性紫斑病(idiopathic thrombocytopenic purpura : ITP)は後天性血小板減少症である.自己血小板に対する抗血小板抗体の結合した血小板が脾臓などの網内系で破壊されるという免疫学的な機序で起こる.抗体産生の機序は不明である.慢性型ITPは20~30歳台の女性に多く発症するため,妊娠と合併する頻度が高い.妊娠を契機としたITPの再燃や悪化は起こらないとされる.
特発性血小板減少性紫斑病(idiopathic thrombocytopenic purpura : ITP)は後天性血小板減少症である.自己血小板に対する抗血小板抗体の結合した血小板が脾臓などの網内系で破壊されるという免疫学的な機序で起こる.抗体産生の機序は不明である.慢性型ITPは20~30歳台の女性に多く発症するため,妊娠と合併する頻度が高い.妊娠を契機としたITPの再燃や悪化は起こらないとされる.
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