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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科68巻4号

2014年04月発行

増刊号 産婦人科処方のすべて─すぐに使える実践ガイド

産科編 VII 偶発合併症妊娠

梅毒

著者: 土屋裕子1 西井修1

所属機関: 1帝京大学医学部附属溝口病院産婦人科

ページ範囲:P.294 - P.295

文献概要

疾患の概要

 梅毒の母子感染は,主にTreponema pallidum(Tp)血症による経胎盤感染で起こる.児に感染した場合,流早産,胎児死亡,子宮内胎児発育不全,新生児死亡,早発性先天梅毒(梅毒疹),遅発性先天梅毒(実質性角膜炎,内耳性難聴,歯の発育異常 ; Hutchinsonの3徴)をきたす可能性がある.大半の感染妊婦は無症候梅毒(潜伏梅毒)であるが,潜伏梅毒の場合でも胎児に感染することがある.梅毒は,妊娠20週以前に母体の適切な治療を行えば胎内感染を十分予防できる,スクリーニングの有用性がきわめて高い母子感染症の1つである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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