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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科68巻4号

2014年04月発行

増刊号 産婦人科処方のすべて─すぐに使える実践ガイド

産科編 X 産褥期処置・異常産褥

乳腺炎/乳汁分泌抑制

著者: 田口彰則1 木戸浩一郎1 綾部琢哉1

所属機関: 1帝京大学産婦人科

ページ範囲:P.349 - P.352

文献概要

疾患の概要

 乳腺炎とは,文字通り乳腺に起こった「炎症」で,乳房の圧痛,熱感,腫脹を主徴とし,発熱,悪寒,インフルエンザ様の身体の痛み,全身症状を伴う.

 産後の乳汁分泌量の増加に対し哺乳や搾乳が不十分だったり乳管の狭窄・閉塞があると乳汁のうっ滞が生じ,乳房の緊満,乳管の狭窄・閉塞が惹起される.乳頭などから侵入した細菌の感染が成立すると,38.5℃以上の高熱,悪寒を伴う感染性乳腺炎,膿瘍を形成する化膿性乳腺炎と悪化し,外科的な切開・排膿を要するに至る.授乳女性の3~20%において発生していると推定されている.多くは産後6週間以内に起こる(図1).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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