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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科68巻4号

2014年04月発行

文献概要

増刊号 産婦人科処方のすべて─すぐに使える実践ガイド 産科編 XI 産褥期のマイナートラブル

後陣痛/創部痛

著者: 有馬香織1 宮内彰人1

所属機関: 1日本赤十字医療センター産婦人科

ページ範囲:P.358 - P.360

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疾患の概要

後陣痛

 産後の子宮復古に伴い後陣痛が生じる.後陣痛は生理的なものであり,胎盤娩出直後から産後数日以内に多いが,産後数週間にわたってみられることもある.授乳により子宮復古が促進されるため,後陣痛が強まることがある.経産婦のほうが初産婦より子宮復古が早いため,後陣痛も強くなりやすい.

創部痛

 帝王切開後や,会陰縫合を伴う経腟分娩後では,創部痛が出現することがある.麻酔の効果が消失すると疼痛が出現するが,血腫,感染などにより疼痛が増強することもあるため注意が必要である.褥婦が強い創部痛を訴える場合には,創部を頻回に観察し,異常の早期発見が重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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