文献詳細
連載 FOCUS
いいお産―『科学的根拠に基づく快適で安全な妊娠出産のためのガイドライン 2013年版』を紹介する
著者: 杉本充弘1
所属機関: 1日本赤十字社医療センター周産母子・小児センター
ページ範囲:P.481 - P.489
文献概要
二十世紀の終わり頃から医療の潮流に世界的な変化がみられ,「患者の視点に立つ患者主体の医療」「より質の高い医療」「より安全な医療」の方向性が示された.わが国においても,インフォームド・コンセント(IC),エビデンスベイストメディスン(EBM),リスクマネジメント(RM)などの用語と概念が普及し,最近では日常の医療現場でよく耳にするようになっている.周産期医療においては,医療者主導の妊娠・分娩管理や新生児管理から,母子中心の妊娠・出産・育児を支援する産科・新生児医療へと,医療者の意識・姿勢は大きく移行しつつある.
「いいお産」は安全の確保が前提であるが,母子中心の出産を支援する産科・新生児医療が求められる.そこで,「いいお産」の歴史的背景を概観したうえで,「いいお産」について考え,さらに,最近改訂された「いいお産」のガイドラインを紹介する.
参考文献
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