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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科68巻6号

2014年06月発行

連載 Estrogen Series

更年期後のホルモン療法―その利点と欠点

著者: 矢沢珪二郎1

所属機関: 1ハワイ大学

ページ範囲:P.583 - P.583

文献概要

 更年期後のホルモン療法は臨床的に有用である.しかし,慢性疾患を目的とした使用には利点と欠点があり,そのバランスに関してはいまだに明瞭な結論はない.ここで取り上げる論文は,WHIでなされたホルモン試験を総合し,利点と欠点を比較検討しようとしたものである.

 対象となったのは,年齢50~79歳の27,347名の更年期後の女性である.試験対象の女性に対して,子宮が温存されている場合(n=8,506)にはconjugated equine estrogen(CEE)0.625 mgとmedroxyprogesterone acetate(MPA)2.5 mgを毎日服用した(プラセボではn=8,102).子宮摘出を受けた女性(n=5,310)ではCEE 0.625 mgのみを毎日服用した(プラセボ=5,429).平均追跡期間は5.6~7.2年であった.

参考文献

Manson, JE et al : Menopausal Hormone Therapy and Health Outcomes During the Intervention and Extended Poststopping Phses of the Women’s Health Initiaive Randomized Trial. JAMA 310 : (13), 2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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