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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科68巻7号

2014年07月発行

今月の臨床 あなたにもできる 最先端の婦人科手術

広汎子宮頸部摘出術

著者: 小林裕明1

所属機関: 1鹿児島大学大学院医歯学総合研究科生殖病態生理学

ページ範囲:P.672 - P.679

文献概要

●neocervixの血流維持のため,頸部切断レベルまで両側の子宮側壁の血管(動静脈)を温存する.

●頸管縫縮は感染を起こしにくいモノフィラメントであるプロリーン®糸で非常に緩く結紮する.

●頸管─腟管の吻合の際は,neocervixを腟管で包み込むように強強弯針付の2-0モノクリル®糸で縫合する.

参考文献

1) 小林裕明 : 当科における腹式子宮頸部摘出術の適格基準と疾病予後について.日婦腫瘍会誌29 : 668─674,2011
2) 矢幡秀昭,小林裕明 : センチネルリンパ節の同定 : 広汎子宮頸部摘出術の場合.OGSNOW 14 : 88─93,2013
3) Ogawa S, Kobayashi H, et al : Sentinel node detection with 99mTc phytate alone is satisfactory for cervical cancer patients undergoing radical hysterectomy and pelvic lymphadenectomy. Int J Clin Oncol 15 : 52─58, 2010
4) 小林裕明 : 子宮頸部摘出術後の妊娠・分娩に関する問題点.産婦手術21 : 59─68,2010
5) 小林裕明 : 子宮疾患・子宮内膜症の臨床 : 頸部腫瘍機能温存手術.日本臨床67 : 215─220,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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