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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科68巻8号

2014年08月発行

今月の臨床 診療ガイドライン産科編2014─改訂と追加のポイントを読み解く

超音波検査実施上の留意点

著者: 前田津紀夫1

所属機関: 1前田産科婦人科医院

ページ範囲:P.755 - P.758

文献概要

●産科領域における超音波検査には“妊婦健康診査時に行われる「通常超音波検査」”と,“胎児形態異常診断を目的とした「胎児超音波検査」”の2つがある1)

●「通常超音波検査」はリスクの有無にかかわらず実施される.

●「胎児超音波検査」は原則的に妊婦・家族の希望により実施される.

●いずれの超音波診断であっても,目的,意義および異常発見時の告知範囲などについて事前にインフォームド・コンセント(以下IC)を得ることが望ましい.

●胎児遺伝子異常検出にかかわる「胎児超音波検査」は非確定的検査である.

●胎児遺伝子異常の診断を目的とした超音波精密検査を行うにあたっては,実施前(後)に遺伝カウンセリングを行う.

参考文献

1) 日本産科婦人科学会・日本産婦人科医会 : 産婦人科診療ガイドライン─産科編 2014.pp84─88, 2014
2) Manning FA, Morrison I, Harman CR, et al : Fetal assessment based on fetal biophysical profile scoring : experience in 19,221 referred high risk pregnancies-II An analysis of false-negative fetal deaths. Am J Obstet Gynecol 157 : 880─884, 1987
3) 里見元義,川滝元良,西畠 信,他 : 胎児心エコー検査ガイドライン.日小児循環器会誌22 : 591─613, 2006
4) Breathnach FM, Fleming A, Malone FD : The second trimester genetic sonogram. Am J Med Genet C Semin Med Genet 145C : 62─72, 2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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