icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科68巻8号

2014年08月発行

文献概要

今月の臨床 診療ガイドライン産科編2014─改訂と追加のポイントを読み解く

授乳に関する注意点

著者: 大口昭英1

所属機関: 1自治医科大学産科婦人科学講座

ページ範囲:P.784 - P.787

文献購入ページに移動
●母親がアルコール依存症,HIV感染症あるいは活動性結核,新生児がガラクトース血症の場合は,授乳中止を勧める.

●授乳中の婦人が乳房腫脹,疼痛,発熱などを訴えた場合,乳房緊満,乳腺炎,あるいは乳腺膿瘍の可能性を考える.

●乳腺炎に対しては,24時間以内に症状が改善しない場合や,急速に症状が悪化する場合には,抗菌薬を投与する.

参考文献

1) CQ802 生後早期から退院までの新生児管理における注意点は? 産婦人科診療ガイドライン─産科編 2011(日本産科婦人科学会/日本産婦人科医会 編),pp310─313,日本産科婦人科学会事務局,2011
2) CQ802 生後早期から退院までの新生児管理における注意点は? 産婦人科診療ガイドライン─産科編 2014(日本産科婦人科学会/日本産婦人科医会 編),pp367─371,日本産科婦人科学会事務局,2014
3) CQ104-5 授乳中に服用している薬物の児への影響について尋ねられたら? 産婦人科診療ガイドライン─産科編 2014(日本産科婦人科学会/日本産婦人科医会 編),pp75─77,日本産科婦人科学会事務局,2014
4) CQ612 HTLV-1検査と陽性例の取扱いは? 産婦人科診療ガイドライン─産科編 2014(日本産科婦人科学会/日本産婦人科医会 編),pp328─330,日本産科婦人科学会事務局,2014
5) ABM臨床指針第4号 乳腺炎 2008年5月改訂版.http://www.bfmed.org/Media/Files/Protocols/Japanese%20Protocol%204%20revised.pdf(III)(2014/3/29確認)(Original article : Academy of Breastfeeding Medicine Protocol Committee. ABM clinical protocol#4 : mastitis. Revision, May 2008. Breastfeed Med 3 : 177─180, 2008)
6) Jahanfar S, Ng CJ, Teng CL : Antibiotics for mastitis in breastfeeding women. Cochrane Database Syst Rev 2 : CD005458, 2013
7) WHO : Department of Child and Adolescent Health and Development. Mastitis cause and management. Publication Number WHO/FCH/CAH/00.13.Geneva. WHO, pp25. http://whqlibdoc.who.int/hq/2000/WHO_FCH_CAH_00.13.pdf.(2014/3/29確認)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?