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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科69巻11号

2015年11月発行

文献概要

今月の臨床 婦人科腹腔鏡手術の進歩と“落とし穴” 腹腔鏡手術のピットフォール 良性疾患

1.異所性妊娠

著者: 塩田充1 佐野力哉1

所属機関: 1川崎医科大学婦人科腫瘍学教室

ページ範囲:P.1030 - P.1035

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●近年では高感度妊娠検査薬と高解像度の経腟超音波検査により,破裂前での診断が可能となり,腹腔鏡手術が中心的な術式となっている.

●卵管妊娠に対して腹腔鏡手術は有用であり,開腹手術と比較して低侵襲であるといえる.また,適切な症例選択のもとで,腹腔鏡下卵管保存手術が行われている.

●腹腔鏡手術における合併症は手術難易度が上昇するに従って増加するが,どのような手術でも発症する可能性がある.

参考文献

1) 塩田 充,他 : 開腹手術,腹腔鏡下手術の割合に関する全国調査(2008年度).産婦手術21 : 127─131,2010
2) 増山 寿,他 : 開腹手術,腹腔鏡下手術およびロボット支援下施術の割合に関する全国調査(2012年).産婦手術25 : 135─141,2014
3) 産婦人科内視鏡手術ガイドライン2013年版(日本産科婦人科内視鏡学会編)第5章卵管妊娠.pp70─77,金原出版,2013
4) F Mol, et al : Salpingotomy versus salpingectomy in women with tubal pregnancy(ESEP study) : an open-label, multicentre, randomized controlled trial. Lancet 383 : 1483─1489, 2014
5) Shiota M, et al : Incidence of complications in patients with benign gynecological diseases by BMI and level of complexity of laparoscopic surgery. Asian J Endosc Surg 5 : 17─20, 2012
6) Chapron C, et al : Surgical complications of diagnostic and operative gynaecological laparoscopy : a series of 29,966 cases. Hum Reprod 13 : 867─872, 1998

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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