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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科69巻12号

2015年12月発行

文献概要

今月の臨床 婦人科がん診療を支えるトータルマネジメント─各領域のエキスパートに聞く 症状緩和への対策

1.がん性疼痛

著者: 黒星晴夫1 細川豊史2

所属機関: 1京都府立医科大学大学院女性生涯医科学 2京都府立医科大学疼痛・緩和医療学

ページ範囲:P.1136 - P.1142

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●痛みの治療で最も大切なことは痛みの「性状」をしっかり聴取することで,がん性疼痛の治療計画を立てる際には,痛みの原因を検索することが重要である.

●WHOの5つの基本原則を理解し,実践していくことが必要で,5つの原則を常に意識して治療にあたることが肝要である.必ずしも第1段階から始める必要はない.

●非オピオイド鎮痛薬を投与しても鎮痛が不十分と判断した場合は,患者の生命予後の長短にかかわらず,躊躇せずにオピオイド鎮痛薬の投与を追加することが重要である.

参考文献

1) 武田文和 訳 : がんの痛みからの解放.WHO方式癌疼痛治療法(第2版),金原出版,1996
2) 山代亜紀子,他 : がん疼痛.薬局65 : 89─94, 2014
3) 細川豊史,他 : 侵害受容痛.ペインクリニシャンのための新キーワード135.pp50─51,真興交易医書出版部,2014
4) 細川豊史 : 神経障害性痛.ペインクリニシャンのための新キーワード135.pp52─53,真興交易医書出版部,2014
5) 日本緩和医療学会 編 : がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン(2014年版).金原出版,2014
6) 細川豊史 : がん性疼痛(がん治療に伴う痛みも含む).メカニズムから読み解く痛みの臨床テキスト(小川節郎 編),pp.29─34,南江堂,2015
7) 細川豊史 : がんによる痛み(がん疼痛).症例で身につくがん疼痛治療薬(山口重樹,他 編).pp20─24,羊土社,2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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