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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科69巻4号

2015年04月発行

文献概要

増刊号 妊婦健診のすべて─週数別・大事なことを見逃さないためのチェックポイント I 妊娠週数ごとの健診の実際 妊娠11週まで 診断と外来対応

卵巣腫瘍

著者: 吉田幸洋1

所属機関: 1順天堂大学医学部附属浦安病院産婦人科

ページ範囲:P.70 - P.77

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POINT

◇妊娠初期の診察においては胎児の観察はもちろんであるが,子宮筋腫の有無や付属器腫瘤の有無についても診断する.

◇付属器腫瘤が発見された場合は,卵巣腫瘤のエコーパターン分類にならって良悪性の可能性について診断する.

◇直径が6 cm以下の囊胞性腫瘤(エコーパターン分類I型)は自然消退の可能性がある.

◇直径6 cmを超えるもので真性腫瘍の可能性がある場合は,外科的治療を考慮する.良性腫瘍と診断した場合は腹腔鏡下手術も考慮可能である.

参考文献

1) 日本産科婦人科学会,日本産婦人科医会(編集・監修) : CQ504 妊娠初期の付属器腫瘤の取り扱いは? 産婦人科診療ガイドライン─産科編 2014 : p281,公益社団法人日本産科婦人科学会事務局,2014
2) 崔 華,他 : 超音波断層法ならびに超音波カラードプラ法による卵巣悪性腫瘍の診断.J Med Ultrasonics 28 : J109─J119, 2001
3) Hoover K, et al : Evalution and management of adnexal mass in pregnancy. Am J Obstet Gynecol 205 : 97─102, 2011
4) 遠藤周一郎,他 : 当科の5年間における妊婦に対する腹腔鏡下卵巣嚢腫摘出術の実際.日産婦関東蓮会誌47 : 143─147, 2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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