icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科69巻4号

2015年04月発行

増刊号 妊婦健診のすべて─週数別・大事なことを見逃さないためのチェックポイント

I 妊娠週数ごとの健診の実際 妊娠22から36週まで 診断と外来対応

常位胎盤早期剝離

著者: 工藤美樹1

所属機関: 1広島大学大学院医歯薬保健学研究院産婦人科

ページ範囲:P.187 - P.189

文献概要

POINT

◇常位胎盤早期剝離は性器出血や腹痛で突然発症し,母児ともに生命の危険性のある疾患であり,その予知・予防法はない.

◇常位胎盤早期剝離の危険因子をもつ患者には,胎動減少,腹痛,性器出血などが常位胎盤早期剝離の初発症状であることを周知し,それらが出現した際には速やかに受診するように指導する.

◇性器出血,子宮収縮を認める妊婦には常位胎盤早期剝離の可能性を疑い,超音波検査,胎児心拍・子宮収縮の監視を行う.

◇常位胎盤早期剝離を発症した場合には,母体の全身状態の把握と急速遂娩が管理の基本である.

参考文献

1) Jaffe MH, et al : Sonography of abruption placentae. Am J Roentgenol 137 : 1049─1054, 1981
2) Glantz C, et al : Clinical utility of sonography in the diagnosis and treatment of placental abruption. J Ultrasound Med 21 : 837─840, 2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら