文献詳細
増刊号 妊婦健診のすべて─週数別・大事なことを見逃さないためのチェックポイント
I 妊娠週数ごとの健診の実際 妊娠22から36週まで 診断と外来対応
文献概要
POINT
◇常位胎盤早期剝離は性器出血や腹痛で突然発症し,母児ともに生命の危険性のある疾患であり,その予知・予防法はない.
◇常位胎盤早期剝離の危険因子をもつ患者には,胎動減少,腹痛,性器出血などが常位胎盤早期剝離の初発症状であることを周知し,それらが出現した際には速やかに受診するように指導する.
◇性器出血,子宮収縮を認める妊婦には常位胎盤早期剝離の可能性を疑い,超音波検査,胎児心拍・子宮収縮の監視を行う.
◇常位胎盤早期剝離を発症した場合には,母体の全身状態の把握と急速遂娩が管理の基本である.
◇常位胎盤早期剝離は性器出血や腹痛で突然発症し,母児ともに生命の危険性のある疾患であり,その予知・予防法はない.
◇常位胎盤早期剝離の危険因子をもつ患者には,胎動減少,腹痛,性器出血などが常位胎盤早期剝離の初発症状であることを周知し,それらが出現した際には速やかに受診するように指導する.
◇性器出血,子宮収縮を認める妊婦には常位胎盤早期剝離の可能性を疑い,超音波検査,胎児心拍・子宮収縮の監視を行う.
◇常位胎盤早期剝離を発症した場合には,母体の全身状態の把握と急速遂娩が管理の基本である.
参考文献
1) Jaffe MH, et al : Sonography of abruption placentae. Am J Roentgenol 137 : 1049─1054, 1981
2) Glantz C, et al : Clinical utility of sonography in the diagnosis and treatment of placental abruption. J Ultrasound Med 21 : 837─840, 2002
掲載誌情報