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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科69巻6号

2015年06月発行

今月の臨床 産婦人科医必読─乳がん予防と検診Up to date

女性のライフステージに沿った検診の重要性

1.年代別の検診方法と検診間隔

著者: 遠藤登喜子123 森田孝子34 大岩幹直 23

所属機関: 1国立病院機構東名古屋病院放射線科・乳腺外科 2国立病院機構名古屋医療センター放射線科 3愛知乳がん検診研究会 4国立病院機構名古屋医療センター乳腺科

ページ範囲:P.504 - P.511

文献概要

●検診には対策型と任意型があり,両者は検診法の選択や検診間隔の決定において,考え方が異なるものである.

●マンモグラフィ検診は乳腺密度の高い若い年代では検出率が低い.

●マンモグラフィ検診と超音波検診のがん検出率を年齢階級別にみると,60歳以下の若い年代でも超音波検診が優れているわけではない.

●乳がん罹患率はpre-menopausalからpost-menopausalまで,どちらの方法でも単独での検出率は不十分である可能性が高い.

参考文献

1) 愛知県健康福祉部健康担当局健康対策課 : 愛知県のがん登録 cancer Incidence for 2009 and 2010 in Aichi Prefecture, Japan(2013年9月)
2) 大野良之(編) : 健康診断(査)と検診.公衆衛生・予防医学.pp212─221,南山堂,1996
3) 久道 茂(編) : がん検診の適正化に関する調査研究事業「新たながん検診手法の有効性評価」報告書.日本衛生協会,2001
4) 日本乳がん検診学会 乳がんMRI検診検討委員会(編) : 乳がん発症ハイリスクグループに対する乳房MRIスクリーニングに関するガイドラインver 1.0, 2012
5) 大内憲明(編) : マンモグラフィによる乳がん検診の手引き─精度管理マニュアル第5版.日本医事新報社,2011
6) 日本医学放射線学会/日本放射線技術学会(編) : マンモグラフィガイドライン第3版増補版.医学書院,2014
7) 遠藤登喜子,他 : マンモグラフィからみた若年者乳がん検診の在り方についての検討.第15回日本乳癌学会ワークショップ,2007
8) Tabá L, Dean PB : Teaching Atlas of Mammography 4th edition. Thieme, New York, 2012
9) 森田孝子,他 : 生物学的特性別検診発見乳癌の推移─精査施設での経年変化による考察.第24回日本乳癌検診学会学術総会,2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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