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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科69巻6号

2015年06月発行

連載 FOCUS

わが国におけるオープン・セミオープンシステムの展望

著者: 中山摂子1 安達知子2

所属機関: 1総合母子保健センター愛育クリニック 2総合母子保健センター愛育病院

ページ範囲:P.562 - P.567

文献概要

はじめに

 オープン・セミオープンシステムはチーム医療の1つの形であり,チームの枠が施設間に拡大したものである.本来,チーム医療は施設の不足や医師の過重労働を軽減するためにあるのではなく,患者により良い医療を提供するために行われるべきである.

 しかし,一方で産婦人科医の減少とそれに伴う産科医1人当たりの分娩数の増加はやはり見過ごせない問題であり,その解決策の1つとしてオープン・セミオープンシステムが注目されたこともまた事実である.各地でその地域の特徴を生かしたオープン・セミオープンシステムが広がっている.当科では平成17年モデル事業(厚生労働省 周産期医療施設オープン病院会モデル事業)に参加して以来約10年,このシステムと向き合ってきた.本稿では,当科におけるオープン・セミオープンシステムの現状を紹介するとともに今後の展望について言及する.

参考文献

1) 厚生労働科学研究費補助金医療技術評価総合研究事業産科領域における安全対策に関する研究(主任研究者 中林正雄), 2004
2) 北澤正文,他 : ギネジョの底力,ギネメンの胆力 ギネナビ〜キャリアアップライフを応援します.日産婦学誌66 : 2566─2573, 2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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